君は僕の宝物

槇原敬之( Noriyuki Makihara ) 君は僕の宝物歌詞
1.introduction


2.くもりガラスの夏

作詞:NORIYUKI MAKIHARA
作曲:NORIYUKI MAKIHARA

思い出 焼き付けた
日光写真のように
僕は真っ黒になった
今年の夏
いつしかベッドに
ぼろぼろ
はがれ出して
自分のためだけに
シーツを洗うよ

君がどうしていなくなったのか
答えを探すように
洗濯機が回るのを眺めていた

自分勝手なくせして
笑顔で僕を負かした
ヘソを曲げてしまったら
どこかに行っちゃいそうだった
あの海 汗でずれ落ちた
メガネ 指でなおしたら
くもりガラスの向こう側
夏が1人歩きしてた

新しいTシャツが
なんだかなじまなくて
わざと洗って首を
よれさすように
本当に君を僕のモノに
したかったなら
たまにはケンカでも
すれば良かったね

君の言うこと何でも聞けば
大事にしてるんだと思ってた
僕を誰と笑ってるの?

昔から大好きだった
歌がラジオで流れる
伝えなきゃいけない事は
こういうことと今はわかる
何かの拍子に僕を
思い出してるとしたら
洗濯機のぞきこんでる
姿じゃない様 祈るよ

玄関先
僕の肩に手をおいて
靴をはく君が
いとおしかった

自分勝手なくせして
笑顔で僕を負かした
ヘソを曲げてしまったら
どこかに行っちゃいそうだった
あの海 汗でずれ落ちた
メガネ 指でなおしたら
くもりガラスの向こう側
夏が1人歩きしてた


3.もう恋なんてしない

作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara

君がいないと何にも
できないわけじゃないと
ヤカンを火にかけたけど
紅茶のありかがわからない
ほら 朝食も作れたもんね
だけどあまりおいしくない
君が作ったのなら文句も
思いきり言えたのに

一緒にいるときは
きゅうくつに思えるけど
やっと自由を手に入れた
ぼくはもっと淋しくなった

さよならと言った君の
気持ちはわからないけど
いつもよりながめがいい
左に少し とまどってるよ
もし君に 1つだけ
強がりを言えるのなら
もう恋なんてしないなんて
言わないよ 絶対

2本並んだ歯ブラシも
1本捨ててしまおう
君の趣味で買った服も
もったいないけど捨ててしまおう
“男らしく いさぎよく”と
ごみ箱かかえる僕は
他のだれから見ても一番
センチメンタルだろう

こんなに いっぱいの
君のぬけがら集めて
ムダなものに囲まれて
暮らすのも幸せと 知った

君あての郵便が
ポストに届いてるうちは
かたすみで迷っている
背中を思って 心配だけど
2人で出せなかった
答えは 今度出会える
君の知らない誰かと
見つけてみせるから

本当に 本当に
君が大好きだったから
もう恋なんてしないなんて
言わないよ 絶対


4.三人

作詞:NORIYUKI MAKIHARA
作曲:NORIYUKI MAKIHARA

びっくりする程 ちっぽけな
カバン1つで 5月の雨の日
僕は東京の街におりた
心細くは なかったよ
少し年上のルームメイトと
その彼女と 僕で
暮らしていたから
まだ彼女がいない頃は
まよなかに大きなヴォリュームで
Doobieのライブをよくきいたね
そして彼女がやってきて
まるで2人両親のように
夜遅い 僕を
待っていたっけ

彼女はデザイナーをめざし
彼は心優しいエンジニア
そして僕は誰かのために
歌い、生きていくことを決めた

僕もあれから
2回目の引っ越しをして
何だかんだとつらいことも
たくさんあるけれど
そんな自分を
一番助けてくれるのは
あの三人で過ごした
楽しい思い出なんだ

1年と少し経ったあと
新しい いそうろうが来たと
言われて少し淋しくなったけど
そいつは大きな耳と目と
長いヒゲのかわいいトラネコ
ほっとした僕に彼が言った

「あの家 売りに出してたんだ
もうすぐ買いてがきまるらしい
だから近いうちに遊びに
おいで」
〜少し胸が 苦しい…〜

さよなら 僕の
一番はじめの東京
三人分の思い出を
つめた宝箱
僕ら 変わらないよ
ビアガーデンに行く約束も
まだはたしてないからどうか
安心しておいて


5.まばたきの間の永遠

作詞:NORIYUKI MAKIHARA
作曲:NORIYUKI MAKIHARA

まばたきができなかった
君みたいな人を 探してた
壊れていた TVが急に
なおったみたいな気分
「おまえの理想ってどんな人?」
友達にきかれたその答えが
今ならきっと言えるよ 正に
あんな感じだよねって

どこで暮らしてるの?
何をしてるの?
ねむくない訳じゃないのに目を
閉じると眉間が痛いよ

I just wanna call your name
君の名前 つぶやいてねむりたいけど
I just wanna know your name
何も知らない僕は ねむれない

スーパーの袋 よれたTシャツ
おまけにサンダル ボサボサの髪
世界有数の格好悪さに
かける言葉もなくて
でも本当の所 そんなこと
気にかけるような 僕じゃなくて
平凡な日々に 舞い込んできた
賭けにしりごみしたんだ

まばたきの間だけの
永遠をつかまえて
君を見送った僕には一体
何が残っているのか

I just wanna be brave
チャンスをいつも横目で追いかけながら
I just wanna be brave
どうしていつも立ちすくむのだろう

名前も知らない
君が僕を
少しずつ変えて行くよ
めぐり会ういろんな
ことをつかまえる
勇気を手に入れたい

I just wanna know your name
今度会えたら何か話しかけるよ
I just wanna know your name
今でもどきどきしている僕をもう
ごまかしたくはない


6.てっぺんまでもうすぐ

作詞:NORIYUKI MAKIHARA
作曲:NORIYUKI MAKIHARA

日曜日の遊園地は
上手に夕暮れをつれてくる
さんざん 僕らをはしゃがせて
帰る時間を 忘れさせる
最後に乗った観覧車は
ゆっくり 僕らを 空へ運ぶ
静けさに困って目をやれば
ゴンドラは 恋人同志ばかり

しっかりしろよ
今朝からずっと
心にきめてたのに
冗談ぽく手をつなぐのが
せいいっぱいなんて…

“少し怖いね”
“でもキレイだね”
今の僕には
何の意味もない
言葉ばかり出てくるよ

この前のデートの時は
帰りの電車君の肩に
まわしそびれた手でずっと
手すり持ってたこと思い出す
もうすぐ一番高い場所
景色をふたり占めできるのは
ほんの少しの間だけ
僕は君の名前呼んだ

ふり返った
君の頬に
ずっと握りしめてた
ふるえてる手のひらあてて
そっとそっとKISSをした

“君が好きだよ”
“とても好きだよ”
100回以上
言っても足りない程の
想いを込めて

これからもずっとね


7.雷が鳴る前に

作詞:NORIYUKI MAKIHARA
作曲:NORIYUKI MAKIHARA

突然雨が降り出して
僕のリュックと肩がにじんで
何だか急に君に
会いたくなった
駅前のTAXI乗り場は
明日の休み知ってる人達
笑顔の比率が高い
僕は明日も早い

とにかく公衆電話まで行こう
確かコンビニが近くにあった
憶えたての君の番号
もうソラで言えるかな!?

次の雷が鳴るまでに
数をかぞえたあの頃は
まだ君を好きになるなんて
思わなかった
雷鳴が記憶のジャマを
するけど なんとか
思い出すよ
こういう気持ち
“セツナイ”と言うんだろ?

そっちも雨が降ってるの?
ホラまた今 空光った
ごめん いざとなると急に
テレてしまう
こんなことをしてるうちに
新しい靴がもうビショぬれ
「次の雷が鳴る前に
言ってと君が笑う」

例えば紙くずを投げ入れたり
横断舗道を渡るときに
何か1つルールを決めて
願いをかけたりしてる

だから雷が鳴る前に
僕の想いを全部言うよ
雨をよける傘よりも君が大切なんだ
こんなにびしょ濡れだけれど
雨やどりしている気分だよ
もう少しだけ 僕と話していて

次の雷が鳴る前に
僕の想いを全部言うよ
雨をよける傘よりも君が大切なんだ
こんなにびしょ濡れだけれど
雨やどりしている気分だよ
もう少しだけ 僕と話していて


8.涙のクリスマス

作詞:NORIYUKI MAKIHARA
作曲:NORIYUKI MAKIHARA

信号待ちの向こう側
白いマフラー君の横顔
となりに立つ グレーのジャケット
ほころんでいる 2人の笑顔
三歩うしろの人ごみに
気づかれぬよう
そっとかくれた
男らしく身をひけばいいけど
そんなに軽い想いじゃないよ

笑顔が行き交う
クリスマスイブの街
うらはらな心が
苦笑いをさそう

涙のクリスマス
1人きりに
夜の風は冷たすぎて
肩からおちた
マフラーなおして
もう1度歩き出す

かじかんだ手でかぎをさがし
ポストの中をのぞいてみた
友達からの クリスマスカード
たった1枚
“Merry Christmas”

スタンドの灯りが
銀のリボンをてらす
もう わたすことのない
クリスマスプレゼント

今夜は僕の生まれた街に
今頃 積もる雪のことを
切り出しながら弱音をはくよ
“元気で暮らしてる”と

涙のクリスマス
1人きりに
夜の風は冷たすぎて
肩からおちた
マフラーなおして
もう1度歩き出す


9.遠く遠く

作詞:NORIYUKI MAKIHARA
作曲:NORIYUKI MAKIHARA

遠く遠く離れていても
僕のことがわかるように
力いっぱい 輝ける日を
この街で迎えたい

外苑の桜は咲き乱れ
この頃になるといつでも
新幹線のホームに舞った
見えない花吹雪思い出す
まるで七五三の時のように
ぎこちないスーツ姿も
今ではわりと似合うんだ
ネクタイも上手く選べる

同窓会の案内状
欠席に丸をつけた
「元気かどうかしんぱいです。」と
手紙をくれるみんなに

遠く遠く離れていても
僕のことがわかるように
力いっぱい 輝ける日を
この街で迎えたい

いつでも帰ってくればいいと
真夜中の公衆電話で
言われたとき 笑顔になって
今までやってこれたよ

どんなに高いタワーからも
見えない僕のふるさと
失くしちゃだめなことをいつでも
胸に抱きしめているから

遠く遠く離れた街で
元気に暮らせているんだ
大事なのは
“変わってくこと”
“変わらずにいること”

同窓会の案内状
欠席に丸をつけた
だれよりも今はみんなの顔
見たい気持ちでいるけど

遠く遠く離れていても
僕のことがわかるように
力いっぱい 輝ける日を
この街で迎えたい

僕の夢をかなえる場所は
この街と決めたから


10.冬がはじまるよ

作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara

8月の君の誕生日
半袖と長袖のシャツを
プレゼントしたのは
今年の冬もそれからもずっと
僕らが
一緒に過ごせる為の
おまじない

髪をほどいてみたり
突然泣き出したり
わくわくするような
オドロキを抱えながら

冬がはじまるよ
ホラ また 僕の側で
すごくうれしそうに
ビールを飲む横顔がいいね
たくさんの君を
知ってるつもりだけど
これからも僕を
油断させないで!

忙しい2人の冬休み
両手で少し余るくらいしか
ないけど
大事そうに胸に抱えてる
旅行雑誌と
君の笑顔が素敵なら
それでいいよ

去年のクリスマスは
ケーキを売ってたけど
今年の僕には
コワイモノは何もない!

冬がはじまるよ
大きな窓をあけて
星をながめる時は
僕のセーターを貸してあげる
2人がいつまでも
幸せでいるために
どうすればいいか
考えているから

冬がはじまるよ
ホラ また 僕の側で
小さなTVの中の
雪にはしゃぐ横顔がいいね
たくさんの君を
知ってるつもりだけど
これからも 僕を
油断させないで!


11.君は僕の宝物

作詞:NORIYUKI MAKIHARA
作曲:NORIYUKI MAKIHARA

君が僕を好きだとわかった
その日の帰り道の公園で
人に聞こえたってかまわない
気持ちで大笑いしたんだ

電車が終わったわけじゃないけど
土曜の夜から日曜の朝まで
ドーナツ屋でずっとしゃべって
でもとても楽しかったね

神様 ねぇ もし僕が
彼女といること
あたりまえに思ったら
力いっぱい つねって下さい
幸せの意味を忘れぬように

今の僕は抱えきれない
夢をかなえてくことでせいいっぱい
君への想い伝える時
ただ好きとしか言えないけど

みんないつか大事な人に
「愛してる」とテレずに 胸をはって
言えるその日が 来るように
頑張ってる気が するんだ

強く雨が降った
次の日にはもう
日だまりがいる時のように
どんな悲しい涙も僕が
うれしい笑顔に変えれるように

強く雨が降った
次の日にはもう
日だまりがいる時のように
君をいつでも安心させるよ
だって君は僕の宝物


12.君は僕の宝物-REPRISE-